2007年卒
名前 | F.M |
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所属部署 | 重症心身障害児・医療型ケア児 日中お預かり ぽっかぽか |
卒業校 | 東京都大田高等保育学院 |
カテゴリー | 保育士・介護福祉士 |
認定看護師 資格記入 | 医療保育専門士 |
川崎協同病院を選んだ理由を教えてください
医療的ケア児の日中のお預かり事業を始めたと聞き見学に来ました。「まだまだ不足している医療的ケア児の居場所になりたい」「24時間365日続く医療的ケア。少しでもご家族に休む時間を作ってほしい!」という小児科医師・看護師の熱い思いを聞いて、こんなに福祉のできる病院はない!私もここで一緒に働きたい!と思い入職しました。
以前働いていた施設にはなかった労働組合もあり、働く人が相談できるところがあることで、安心して働ける病院だなと思いました。
川崎協同病院の魅力はなんですか
スタッフ間の垣根の低さが自慢です!ぽっかぽかでは、日常的に多職種でディスカッションしています。どの職種も自分の専門性を生かしながらも、他の職種の業務も他人ごとにしないところが好きです。看護師と私はなんでも相談しあいながら、子どもたちをお預かりしています。医師は毎日ぽっかぽかにきて子供たちを診察し、私たちの疑問に答えてくれます。子どもたちの身体の使い方や日中活動にはリハビリスタッフ、福祉制度や生活面で困ったときはケースワーカーや医事課スタッフが助けてくれます。発信すれば誰かが応えてくれる安心感。医療的ケアがあっても、大好きな家族の中で育ってほしい、こんな思いを多職種みんなで共有しながら働いています。 また、医療生協の病院なので、利用する患者さんは組合員になります。組合員が病院の運営や病院作りにも参加し、「自分たちで作る病院」と思っています。また病気のときだけ病院に受診するのではなく「健康な町つくり」にも力を入れています。組合員と職員が一緒に、地域のニーズに応えられるよう、健康増進活動や食糧支援などの活動も行っています。
普段どんな仕事をしていますか
ぽっかぽかに来る子どもたちは、自力で動くことが出来ない子が多く、人工呼吸器や胃ろうなど様々な医療的ケアが必要です。だからといって、ただベッドで過ごすだけではなく、楽しい一日にしてほしいと、リハビリ科のスタッフと一緒に、その子にあった遊びや過ごし方を考えています。また、季節を感じられるようにお部屋の装飾を手作りしたり、木製の家具やおもちゃを選び、家庭的な雰囲気作りを心がけています。お子さんたちは様々な福祉サービスを利用して地域生活を送られています。ただ子供たちを預かるだけではなく、ご家族とのコミュニケーションを大切にし、ご家族全体のサポートもしたいと考えています。そのため、院内に限らず他病院や他機関との連絡調整、ケースカンファレンスに参加するなど、地域との連携も大切にしています。
心に残るエピソード
ぽっかぽかを利用している保護者にアンケートをとった時のことです。「ぽっかぽかを利用したことで障害児の親でも、社会的な普通の時間を持てるようになりました」という回答があり、胸が締め付けられる思いでした。このアンケートではほかにもご家族の思いを聞かせていただきました。どんなに重い障害があっても、どんな家族も、この町で家族一緒の生活が続けられるよう、この事業をもっともっと充実させていきたい!と決意したアンケートとなりました。