認知症看護認定看護師

名前 | N.S |
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所属部署 | 看護部 |
卒業校 | 国際医療福祉大学 小田原保健医療学部 |
カテゴリー | 認定 |
認定看護師 資格記入 | 認知症看護認定看護師 |
認定看護師を目指したきっかけは何ですか
看護師4年目の頃、認知症を持つ方との関わりの中で「認知症があっても、その人はその人らしく生きようとしている。私たちと何ら変わらない。」と感じたことが、最初のきっかけでした。 その後、多くの患者さんと出会い、認知症を持つ方との関わりの楽しさを実感する一方で、ケアや対応がうまくいかず、「もっと自分に知識や対応力があれば」と悩むことも少なくありませんでした。 その頃、当院で認知症看護認定看護師として活動されていた先輩から「あなたも認定看護師を目指してみては?」と背中を押して頂いた事、そして川崎医療生協には認定看護師取得を支援する制度が整っていた事もあり、認知症看護認定看護師を目指そうと決意しました。
普段はどんな活動をしていますか
病棟から寄せられる認知症ケアや身体拘束に関する相談に対して、患者さんへの直接的な介入や、病棟スタッフへの助言を行っています。
また、認知症ケアチームおよび身体拘束最小化委員会の一員として、会議の運営や病棟ラウンドも担当しています。
さらに、院内外での研修や学習会で講師を務めるほか、組合員の方から依頼を受けて班会に参加し、認知症に関する学習会をさせていただく機会もあります。組合員の皆さんは健康への関心が非常に高く、講師として毎回緊張しながらも、自分自身にとって大きな学びとなっています。
やりがいを感じるときはどんな時ですか?
単純なことかもしれませんが、患者さんが笑顔を見せてくださる瞬間が、私にとって何より嬉しく、看護師としてのやりがいを強く感じる時です。
特に、認知症を持つ方にとって入院生活は知らないことばかりです。不安や緊張を抱えて過ごされる方が多く、表情が硬くなってしまうことも少なくありません。そんな方が、自分やチームの関わりによって笑顔を見せてくださる瞬間は本当にかけがえのないもので、「看護師になってよかった」と心から感じます。
認知症看護は一朝一夕で解決できるものではありません。だからこそ、関わりを通して認知症の方が穏やかに、そして笑顔で過ごせるようになることは、認知症看護認定看護師としての本懐だと感じています。
認定看護師として、これからどんな看護師を目指したいですか
認知症看護認定看護師は、病棟に赴きスタッフや患者さんの声を直接聴いてこそ、その力を発揮できると考えています。現状は資格取得から日が浅いこともあり、病棟で関わる時間が十分とは言えませんが、今後は実践者としての役割をさらに果たしていきたいと思っています。
また、病院内にとどまらず、地域との交流にも力を入れていきたいと考えています。超高齢社会となり高齢者世帯や単身世帯も増えるなか、認知症を持つ方の独居というのも決して珍しくありません。そのような方々が安心して暮らせる地域づくりに貢献していくことも、重要な役割だと感じています。